子どもたち、ぽんぽん利用者の通所は昨日で終え、スタッフだけの最終日のひゅーるは雪の舞う日となりました。1月に「ウタとナンタの人助け」という演劇公演で幕を開けた今年。「おきらくごきらく〜」を合い言葉にせわしい人間社会と対照的な「猿猴(かっぱ)」の世界を演じながら、「今の社会、何かおかしい」「この忙しさの中で、本当に大切な人やことを本当に大切にできるのだろうか」と自問しながら歩んできた1年でした。
7月には、豪雨により広島のあちこちで土砂災害が発生し、その復興に向けて力を合わせた年でもありました。災害復興の活動も、めまぐるしく忙しい日々ではあります。しかしながら、汗を流し動く中で、少しずつ光が見えてくる喜びがあります。また、いろいろな人たちと力を合わせる中で、つながることから生まれる可能性や希望も見えてきます。
どこへ行ってもPCや携帯の画面をみつめ、その操作をする人があふれてきていることに気づきます。ここからも人同士のつながりがどんどん薄れていくことを感じます。
「人間は社会的動物」でひとりでは生きていくことはできません。また、その人間には、適したスピードや処理能力もあるのだと思います。孤立と効率を追い求める先に私たちが創ろうとする社会は一体どんな社会なのだろうと思います。
今年私たちは、私たち自身のこれからの10年を考えました。子どもたち、通所者、そして社会が幸せになるために、私たちは、新しい年から、新しい一歩を踏み出します。
Comments